DHノードの閉鎖のお知らせ
Diamond Handsの名称で運用していたルーティングノード、通称「DHノード」を閉鎖することにしました。適宜残りのチャネルを閉鎖していき、年内を目安にDHノードの運用を止める予定です。
DHノードの歴史
DHノードは2021年6月から運営されており、Diamond Handsコミュニティが生まれるきっかけでもありました。
Diamond Handsは元々ルーティングコミュニティとしてPlebnetや、Rings of Fireなどと並んで世界的にも知られるようになり、Ambossのライトニングエクスプローラー上でもDiamond Handsは現在も世界で第二位のコミュニティになっています。
そういう経緯や歴史もあり、DHノード閉鎖に関しては残念な気持ちも強いですが、今後大規模なルーティングノードを運用していくリソースを維持していくのが難しいこと、またその他のプロジェクトや事業に集中特化していく中で閉鎖する決断をしました。
ルーティングを超えたDiamond Handsの役割
DHとしてのルーティング挑戦はここで一区切りとなりますが、Diamond Handsが提供するサービスや果たす役割は年々増えてきています。
ルーティングノードの運用を皮切りに、
DH Magazineニュースレターなどのメディア運営と情報発信
Bitcoin Tokyo 2024を始めとしたカンファレンスや各種イベントの企画
Diamond Walletなどのプロダクト開発
企業へのビットコイン事業コンサルティング
など、ルーティング以外の領域も含めてビットコイン/ライトニング関係のエコシステムの拡大や事業化を目標に、ビットコイン企業として発展していきました。
今回ルーティングノードを閉鎖することで、リソースをさらに重要な分野に集約していくつもりです。
具体的には、Diamond Handsのビジネス開発部門を強化し、海外企業との連携などを増やしていくこと、またウォレット開発や開発者向けの情報発信などにもリソースを投下していく予定です。
個人ルーティングノード運営者の今後について
今回コミュニティのハブノードとしてのDHノードは閉鎖ということになりましたが、コミュニティ内ではまだ個人的にノード運用を継続している人たちがいます。
このような動きはライトニングの発展と分散化の維持のためにも重要ですし、DHとしてもこのような動きは引き続き応援していきたいと思っています。
ライトニングノードの運用は技術や資本要求などの面で個人での参加は難しいという意見もありますが、Umbrel Homeなどの専用のハードウェアを利用することで個人ノードとしても継続的にノンカストディアルな形でビットコイン収益を上げれるようになる将来も可能性はまだ大いにあると思っています。
また、Diamond Handsはルーティングだけでなく、個人マイニングツールとして人気のBitAxe、通称「ビタキセ」の運用が一部ユーザーの間で盛り上がっています。
DHとしてのノード運用は一旦区切りをつけますが、個人マイニングなど含めビットコインの分散化や健全な文化の形成に貢献するための活動は引き続き継続していきます。
2026年の見通し
現在まだ公開していないものも含めて裏ですでに調整、準備しているものがいくつかあります。こちらは年明け以降また色々告知をしていくので引き続きよろしくお願いします。
なお、日本のビットコイン市場の来年の見通しとしては、
エンタープライズ向けのビットコイン需要の掘り起こし
クリプト関係技術やユースケースの一部をビットコインに取り込むこと
取引所のライトニングやビットコイン関連技術の採用支援
フルグルが来年公開予定の四谷のビットコインセンター(仮)でのイベントや活動
海外プロジェクトや企業との連携強化、日本への誘致
などがDHとしては重要だと思っており、引き続きコツコツ取り組んで行きます。
それではみなさん良いお年を。