DH Swapの大幅アップデートとBoltzとの戦略提携のお知らせ
Diamond Handsが提供するBoltzベースのライトニング流動性マネジメントサービス「DH Swap」が大幅に改善、アップデートされました。
また、今回のアップデートに伴いBoltzと戦略的パートナーシップを結ぶことで、今後共同でサービスを提供、改善し、Boltzのトラストレススワップのエコシステムを日本、またアジア全域に広げていきます。
主な改善点
DH Swapの最新アップデートでは、大幅に改善されたユーザー体験と新機能を提供します。
UI/UXの改善
今回のアップデートでDH Swapは最新のBoltz Web Appに対応するだけでなく、独自のカスタマイズと、最適化を行なっています。
ユーザーはより少ないステップで直感的にスワップを実行可能になるだけでなく、スワップアウトのオンチェーン金額の指定、Taprootアドレスへの対応、スマホ上でウェブアプリとしてDH Swapをインストール可能、など機能も大幅に改善しています。
今後もBoltzと密に連携しつつ、サービスやユーザー体験の改善を継続していきます。Liquid/LN Swap
Boltz APIを経由してDH Swapの画面上からLiquid上のBTC(LーBTC)を利用したスワップ、ライトニングの流動性管理に対応できるようになりました。
これはビットコインのメインチェーンが混雑している時に特に便利です。Liquidは利用したチャネル管理やリバランスについてはこちらの記事をお読みください。安定性とアップタイムの改善
バックエンドでのビットコインの流動性調達戦略を改善することで、DH Swap上のスワップをより安定して常に提供することができるようになり、流動性枯渇が原因のダウンタイムを削減しました。日本語翻訳
DH Swapのウェブサイトを(ついに!)日本語に翻訳しました。
日本におけるライトニングエコシステムはまだ発展途上で比較的小規模ですが、ルーティングネットワーク上におけるSwapサービスの重要性についての啓蒙や、サービスのアクセシビリティの改善につながれば幸いです。
Boltzからのメッセージ
「Diamond Handsと提携し、Boltz のサービスを日本とアジアに拡大できることを嬉しく思います。このパートナーシップにより、現地市場へのローカライズ、ライトニングネットワーク上のルーティング戦略の最適化、市場ニーズに合わせた独自の機能カスタマイズなどをDiamond Handsが進めていけるようになります。」
DH Swapの今後のロードマップ
私たちは、ライトニング上の流動性管理のためのトラストレススワップの技術が、今後ライトニングにおける重要な技術の一つになると考えています。Boltzとさらに緊密な協力関係を築きながらDH Swapを改善し、外部サービスへのAPI統合などをさらに進めていく予定です。
DH Swap APIの外部サービスへの統合
DH Swap APIのウォレット、取引所、Lightning流動性サービスなどの外部サービスへの統合、連携に取り組み始めています。
DH SwapはBoltzと同じAPI標準を使用しており、Boltzが開発する開発者ツールや環境などを活用し、簡単かつスムーズに統合することが可能です。
特にアジア市場の開拓に注力し、より多くのプロジェクトがより簡単にライトニングを統合できるよう支援していく計画です。Peerswap の統合
Peerswapは隣接するノードと直接アトミックスワップをし、チャネルの流動性の調整を可能にするプロトコルです。
PeerswapはBoltzのSubmarine Swapsとは異なる利点とトレードオフを提供しており、この2つの技術を組み合わせることで、それぞれの流動性、機能性、効率性がさらに向上していく可能性があると私たちは考えています。流動性管理の最適化
サービスの可用性を向上させるため、背景での流動性管理の戦略のさらなる最適化を目指しています。サービスを安定化させることで、将来的にはスワップ額の上限を現在の0.3btcから引き上げなどを検討し、より多くのユーザーにサービスを提供したいと考えています。